ドナリーに続き、
クロッキーもトライアルに行った。
冷たい雨の中、
全力で乗車拒否する彼を押し込めて里親さんのお家へ向かう。
タオルでガシガシ拭きながら、体温や匂いを確かめながら、
聞き分けの悪い勝手な心情を押し殺して
ひたすら明るく声をかける。
病院ちゃうけんな〜(昨日行ったし)。
シャンプーでもないけんな〜(雨に濡れて犬臭強し)。
ドアが開くと家族みんなが笑顔で出迎えてくれ、中へ。
初めてのおうち、新しい床やカーペットの匂いに
少し不安そうにも見えたけど、
しばらくそわそわした後、
子どもたちのそばにドスンと丸くなって寝転んだ瞬間、
私は確信せざるを得なかった。
これは、きっと、もう、「適応できてしまうな」と。
「できてしまう」とは変な言い方だけど。
それくらいあまりにも自然に、そこに居た。
元々は、誰かの家で飼われていたクロッキー。
人に寄り添うラブラドールの血も感じられるほど楽天家。
何かを思い出したのかもしれないな。
だとしたらよかったな。
こっちに居た時の方がむしろイレギュラーだったのかもしれない。
2年間に渡るクロッキーと、
ひと夏のドナリー、トラオを終えて、
少しだけ肩の荷が下りた気がする。
楽しかったけど、まぁまぁ大変だったなぁ。
病院に通いまくったり、
人に頭を下げまくったり、
ドロドロで走りまくったりしたなぁ。
お金も時間もたくさん使ったけど、
本来ならば手に入らない類のものを得たような気持ちに満たされている。
家族や友達、ファンの人や近所のおばちゃん、
別々のフィールドで活動しているボランティアの人たち、
いくつものバトンが繋がって繋がって、
気づけば何人もの人で大きな大きな円を描いている不思議。
こんなのミラクルだ!絶対あり得んわ!
っていうご縁が彼らを通じていくつあったことか。
すごいな。
やってみるもんだし、言ってみるもんだし、
少しは信じてみるもんだな。
そんなミラクルな何かに生かされていると思う。
でもまだ酔っ・・・じゃなくて安心はできない。
継続して関わっている子たちがいる。
うちで預かっている老犬ナナちゃん、
散歩を手伝っている保護犬コタロー。
どちらも飼い主は病気療養中。
彼らの行く末がちゃんと決まるまではしっかりしてないと。
昨日といい今日といい、見た情景や味わった気持ちは
ひとつひとつが貴重で特殊で大切なもの。
ゆえに、
いつもの癖でつらつらと書いちゃうと涙がドバドバ出てきて、
明日のトークライブが超絶ブサイクになるので
そこだけは避けたい。
それに、永遠の別れではないしね。
それぞれの場所で幸せに生きてほしいと願おう。
とりあえずはトライアル、お試し期間のクロッキーについては、
とんでもないトラブルを起こさないよう祈ろう。
#保護犬クロッキー
#里親さん
#トライアル