秋の空

今日はチロタンの命日。3年前、お空へ行きました。
先週は多夢の命日。2年前、お空へ行きました。
2匹とも今頃すっかり仲良くなって、
猫のキキオやモモンたちと一緒に秋晴れの空を駆け回ってるよね。
今日のうろこ雲はチロのようだったなぁ。

飼い犬や飼い猫は、飼い主よりも早く命を終える。
当然だと思って、その覚悟を持ってこれまで一緒にいた。
だけど、
そうじゃない場合もあることを間近で2件も体験した。
幸いどちらも回復の兆しが見え、
起こり得る最悪の状態にはならずに済みそうでほっとしている。
彼らがそれぞれの場所で落ち着ける日も近く、
飼い主も再会を指折り数えていることだろう。

動物福祉活動って色々あって、
物理的なことだったり、精神論だったりして
駆け回ったりドロドロになったりケンカしたりして
正解があってないようなものだけど、
結局は人間のサポートかもしれない。
本心は、というか元々は犬や猫のために始めたことなんだけど、
気づけば飼い主や保護した人のサポートのようなことをしている。
事故や事件に直面して困った時、私に連絡をくれたのは嬉しいし、
少しでも力になりたいって思う。
でも、もしもこれが逆だったなら?
自分が倒れて誰かに助けてもらわなければならなくなった時、
8匹の猫と2匹の犬・・・
物理的なことも精神論も言ってられないだろうな。

そんな矢先、立て続けに犬の里親さん候補が現れ、
不思議なご縁に導かれるまま今に至る。
ドナリー・イングラスもすっかり新居に馴染んで若干太ってたし、
トラオ・サンドレもひとまわりデカくなって先住猫にかぶりついていた。
クロッキー・ロドリゲスも「元から家の子でした」みたいな顔してるし、
オレは一気に寂しくなるどーーーぉ。泣

ただでさえ秋には苦い思い出がぎっしり。
遠い遠い過去のこと、
記憶の箱には厳重に鍵をかけているので普段ならやり過ごせていたけれど、
さて今年はどうかな。
またしても、すうすうするこの胸。
酒じゃない何かで埋めたい。できれば。

#多夢 #チロタン #ドナリー #クロッキー
#トラオ #ナナちゃん #コタロー
#みんな大好き

いくつもの、ちいさなバトン

ドナリーに続き、
クロッキーもトライアルに行った。
冷たい雨の中、
全力で乗車拒否する彼を押し込めて里親さんのお家へ向かう。
タオルでガシガシ拭きながら、体温や匂いを確かめながら、
聞き分けの悪い勝手な心情を押し殺して
ひたすら明るく声をかける。
病院ちゃうけんな〜(昨日行ったし)。
シャンプーでもないけんな〜(雨に濡れて犬臭強し)。
ドアが開くと家族みんなが笑顔で出迎えてくれ、中へ。
初めてのおうち、新しい床やカーペットの匂いに
少し不安そうにも見えたけど、
しばらくそわそわした後、
子どもたちのそばにドスンと丸くなって寝転んだ瞬間、
私は確信せざるを得なかった。
これは、きっと、もう、「適応できてしまうな」と。
「できてしまう」とは変な言い方だけど。
それくらいあまりにも自然に、そこに居た。
元々は、誰かの家で飼われていたクロッキー。
人に寄り添うラブラドールの血も感じられるほど楽天家。
何かを思い出したのかもしれないな。
だとしたらよかったな。
こっちに居た時の方がむしろイレギュラーだったのかもしれない。

2年間に渡るクロッキーと、
ひと夏のドナリー、トラオを終えて、
少しだけ肩の荷が下りた気がする。
楽しかったけど、まぁまぁ大変だったなぁ。
病院に通いまくったり、
人に頭を下げまくったり、
ドロドロで走りまくったりしたなぁ。
お金も時間もたくさん使ったけど、
本来ならば手に入らない類のものを得たような気持ちに満たされている。
家族や友達、ファンの人や近所のおばちゃん、
別々のフィールドで活動しているボランティアの人たち、
いくつものバトンが繋がって繋がって、
気づけば何人もの人で大きな大きな円を描いている不思議。
こんなのミラクルだ!絶対あり得んわ!
っていうご縁が彼らを通じていくつあったことか。
すごいな。
やってみるもんだし、言ってみるもんだし、
少しは信じてみるもんだな。
そんなミラクルな何かに生かされていると思う。

でもまだ酔っ・・・じゃなくて安心はできない。
継続して関わっている子たちがいる。
うちで預かっている老犬ナナちゃん、
散歩を手伝っている保護犬コタロー。
どちらも飼い主は病気療養中。
彼らの行く末がちゃんと決まるまではしっかりしてないと。
昨日といい今日といい、見た情景や味わった気持ちは
ひとつひとつが貴重で特殊で大切なもの。
ゆえに、
いつもの癖でつらつらと書いちゃうと涙がドバドバ出てきて、
明日のトークライブが超絶ブサイクになるので
そこだけは避けたい。
それに、永遠の別れではないしね。
それぞれの場所で幸せに生きてほしいと願おう。
とりあえずはトライアル、お試し期間のクロッキーについては、
とんでもないトラブルを起こさないよう祈ろう。
#保護犬クロッキー
#里親さん
#トライアル

いきなりオータム。

10月。
気づけば秋。
もう秋?
マジか。
いきなりステーキ、
いきなりオータム、ですな。
こんな夜長、いかがお過ごしですか?
鈴虫の音色にうっとりしながら、
熟した秋あがりをゆるり飲む。
・・・なんていう妄想を抱きつつ、
今夜もバッタバタで今やっとビール。
しかも外は強風です。
台風がまた来るのだそう。
どうか被害が出ませんように。

この夏はライブで旅することもなく、
ひたすら地元で犬猫あれこれに時間を費やした。
日に焼けた首元や腕はその成果。
この時期、
着る服によってはえらいミスマッチだけれど、
それもまた今年ならでわ。
逆を言えば、もしイベントやツアーでしょっちゅう留守にしていたら、
こんなに動物のことでトライ&エラーできなかったかもしれない。
わずかな知識や体力で、よくぞ乗り越えれたなと自分でも思う。
協力してくれたみんなのおかげ。
ほんまにありがとう。

さて。
2週連続で初体験してきたオレ。
稲刈り&栗拾い。
どちらも馴染みの村、佐那河内村(さなごうちそん)で
貴重な体験をさせてもらいました。
いやぁ~楽しい。
田舎暮らしや農業の過酷さは私なんかに分かるはずもないけれど、
この歳になって、なりふり構わず土や植物と戯れることの楽しさったら。
文字通り、夢中になる。
全身を使うので、翌日(または翌々日)になって、
「オレの体のこんなところに筋肉があったんか!」と気づく。
それに、清らかな風に吹かれながら人と話したり食べたり、
飲んだり笑ったりすることもまた、
大自然の巡りに丸ごと溶け込んで
最高のリラクゼーションになっている気がする。
楽しかったなぁ。面白かったなぁ。
ほんまにありがたいなぁ。
帰りの車の中は感謝の気持ちでいつもいっぱい。
写真はフェイスブックやツイッターにあげています。

明日はラジオ。
テーマは「名前」です。
可愛い名前、珍しい名前、
紛らわしい名前など、名前にまつわるメッセージ、お待ちしています。
さて、そろそろ日本酒やるかな。

ドナリー、ドナリへ帰る。

な〜んてダジャレを書きたかったのだが、
実際は土成の隣の市場町。
氷柱も数時間で溶けるような猛暑と大きな台風が一つ過ぎ去って、
この先またいつ来るかもしれない災害レベルの天候に
どう対処しようと頭を抱えていた矢先、
ドナリーに里親希望の依頼がきた。
聞けば先住犬がいるという。
その子たちと仲良くなってくれるなら、と。
デカイ犬は一般的に見て里親が見つかりにくい。
とてもありがたいオファーだけど、
多分厳しいだろうなと思っていた。
この2ヶ月、彼の様子を見ているうちに
私はすっかり弱気になっていた。
野犬はもちろん、野良犬にもいろんな歴史や経緯があり、
性格ゆえの様々なクセやタブーがあって、
一様には飼育できないということを思い知らされていたのだ。
先に保護して今やすっかりラテン系メタボ型になっているクロッキーとは
全然違う。ドナリーの目の奥には、何か厳しく辛い過去が潜んでいた。
他のボランティアからも、
私のやり方があまりにも場当たり的でかつ他人任せで、
自宅で飼育できないのに保護するべきじゃないと苦言を呈する人もいて、
表現の仕方はともかく内容はごもっともだったので、
私には彼らを保護する資格ないなと思っていた。

車のドアを開けると、嬉々として飛び乗ってくる。
おっさんひとり分のスペースを陣取り、
流れる景色を見ながら、西へ。
そこは、緑豊かな風景の中にある、とある製造会社。
出迎えてくれた社長さんは、笑顔の素敵な女性だった。
昔から動物が大好きで、捨て犬や野良犬を保護して
里親を見つけたりそのまま飼育したりしているのだそう。
会社には2匹の、そして自宅には6匹の犬がいた。
驚いたのが、それぞれ鎖で繋留するのではなく、
1匹ずつの犬舎があったこと。犬たちは中で自由に過ごしている。
朝夕の散歩、ごはん、おやつ、
社員さんやパートさんが交互に相手をしてくれるという。
御用達の獣医さんもいて、
フィラリアなどの投薬も毎月全員きっちりしているとのこと。
なんて素晴らしい。
肝心のドナリーはというと、
初対面で豪快に吠えられたおばあちゃんワンコとも、
あっという間に打ち解けるというミラクル。
もう、置いて帰るしかなかった。

よろしくお願いします。
そういって頭を下げるのが苦手だ。
人に頭を下げるのが苦手なのではない。
最後に頭を撫でて、帰る挨拶をするのがすこぶる苦手。
こればっかりは何度やってもどうしても慣れない。
歯を食いしばり涙をこらえて、
でも言葉を発しなければならなくて、
結果、変に歪んだ不細工な顔で無理くり笑顔を作る。
日が傾きかけた帰り道、
大きなスペースができた後部座席から窓の外を見る。
それはかつて、
ドナリーが見ていた景色に限りなく近いことが
分かりすぎるほど分かった。

ドナリー、西へ帰る。

あの嵐の夜に、
ビールを飲みながら(オレが)
ヒソヒソ話をしながら(オレが)一緒に過ごしたこと、
一生忘れないよ。
デカイ体で体当たりで甘えてくるドナリー、
ウーハーの効いた美声で全力で吠えるドナリー、
雨が降っても小屋に入らないドナリー、
雷が鳴ると漫画みたいにブルブル震えるドナリー、
脱走しても自力で帰ってきたドナリー、
・・・あかん・・・思い出したら泣く;

またいつでも会えるんやけん、子離れせなな。
私のやるべきことはまだまだたくさんあるんやしから。
どうか元気で、みんなと仲良く、幸せに暮らすんだよ。
新しい家族の皆様、どうかよろしくお願いします。

9月12日
眉山の向こう、西の空を見ながら。

犬のこと。

心配かけてすまぬ。
実は、オレがしんどいわけじゃないのよ。
この活動は好きでやってることやけん全然苦じゃないし、
やってるとゆーてもたかだかしれてる。
個人でやってるから、できることは限られてるしね。
他のボランティアさんたちはもっとエゲツない、
過酷で悲惨な状況に対処したりしてる。
元々体力がないうえに、
デカ犬2匹はもうガチでギリギリのところだけど、
ヘトヘトになっても深夜のビールが美味いから大丈夫。
達成感をアテに、しっかり飲んでおります。
今年はライブがない分、こっちに体力使ってる!

それよりも、大変なのは犬の方。
特にドナリー。
保護して2ヶ月経つけど、なかなか落ち着かない。
ずっと続く下痢はついに「ストレス説」が浮上。
こんなに長期間ずっと下してるなんておかしい。
血液検査も便検査も異常なかったし、
食べているごはんは他の子たちも同じもの。
もしかすると、慣れない暮らしにストレスを感じているんじゃないか。
思えば彼は、土成町で自由に放浪していた。
(オレのイメージでは、自然が豊かで一軒家が多くて、
駐車場がめっちゃ広い。一家に1匹犬か鶏を飼っている。)
とても静かだったかもしれないし、
人に近づくのはお腹が空いた時だけだったかもしれない。
気の向くままに歩き、雨が降ればどこかでしのぎ、
雷が鳴ればどこかで隠れていたんだろうと思う。
少なくともこんな街中で、
人や車や音や匂いが強烈で、重い鎖で繋がれてはいなかったはず。
丸太のように肥えて、
すっかりラテン系になっちまったクロッキーはまだいいとして、
ドナリーは本当に幸せか。
ストレスなく、快適に暮らせているか。

ーーー保護しただけで安心しちゃいけない、
その先の、安住の地を見つけるまでが保護活動だよーーー

トラブルや心配事のオンパレードの最中、
ボランティア仲間に言われてハッとなった。
ほんまやな。
助けただけで、とりあえず連れ出しただけで、
満足してしまってはいけない。
餓死するよりはマシ?
殺処分よりはマシ?
それはそうだけど。
そこを考え出すと、
柄にもなく弱気になってうっかり落とし穴に落っこちそうになる。
「人間のエゴ」っていう、最上級の問題。
きっと「正しい答え」なんてない。
そもそも「正しさ」なんて人間ありきの話だし、
それを成し遂げる技量なんて自分にはない。

自問自答は続く。